仕事を休むことに罪悪感を抱いてしまう人は**のゴールを設定するべき
本日も、パーソナルコーチ石川直樹と質問者の対話形式でゴール達成のためのマインドの使い方に関するコンテンツをお届けします。
休むことに罪悪感を感じるのはなぜか?
質問者: 石川コーチ、(以下より石川と表記)こんにちは。
石川: はい、こんにちは。
質問者: 私は花粉症です。このところ、鼻や喉の調子がよくありません。誰しも花粉症や風邪等で、なかなか体調が優れないときがあると思います。するとつい、考えが悪い方へ行きがちだったり思考の次元が低くなったりします。石川コーチはこういうとき、どのように対処していらっしゃいますか?
石川: なるほど。それは精神的なものではなく、風邪等の物理的な障がいがあったとき、自分をどういい方向に持っていくか、という話ですか?
質問者: そうです、肉体的にしんどい場合です。
石川 :肉体的にしんどいなら、休むことが先決ですね(笑)そういうときにも自分の仕事のゴールにこだわる必要は、ありません。
質問者: ないのですね。
石川: 自分の健康のゴールも、あるはずですからね。幸せは、仕事だけではないでしょう?
質問者: はい、確かに。
石川: だからこそ、複数のゴールを設定する必要があります。(風邪をひいたとき等に)仕事のゴールしかない人は、休むことに物凄く罪悪感を覚えます。
石川: 「仕事を休むと、悪いことが起こる」「仕事に悪影響が出る」「他の人に迷惑がかかる」といったことが、目に見えてわかっているときは、最低限(のレベル)は仕事をやるしかないですね。最低限やって、「すみません、風邪をひきました」と早退する。休むことが大事です。
質問者: なるほど。
石川: 私はそんなに風邪をひきません。今は、なぜかわかりませんが、鼻が凄く出ています。でも全然風邪だと思っていません(笑)花粉症だとも思っていないですし、「なんか知らないけど、鼻が出るな」と。
質問者: 花粉症だと思っていないのですか!?
石川: そういうのは認識した瞬間、凄く悪く捉えてしまいがちです。別に自分の体調が悪くても、やりたいことをやればいいだけです。辛かったら、「休むこと」がやりたいことに変わりますし。
最悪の状況を想定して対処できると思った瞬間、不安は消える
質問者: 今コーチのお話を聞いていて、気づいたことがあります。例えば風邪や花粉症等の「症状それ自体の辛さを認識する」より、「(風邪や花粉症等の状態で)自分が何かやった結果、悪いことが起こる」のを想像している自分がいます。
石川: はい。
質問者: こういう「症状それ自体より、症状によって波及していく結果を、悪く捉えてしまう」人は多くいると思うのですが。
石川: なるほどなるほど。風邪のとき「症状それ自体」は、別にたいしたことはありませんからね。重病の場合は別ですが、風邪で鼻や頭、お腹の調子が悪いくらいなら我慢できます(笑)我慢できますし、少し休めば治ります。
石川: 死ぬことはないとわかっているとき、症状それ自体に、そんなに不安はないとわかっているはずです。
質問者: そうですね。
石川: だけど、症状が未来にもたらす悪影響の方に不安を抱くと、つい気が重くなってしまいます。例えば「お腹が痛いな、商談で失敗したらどうしよう」「相手に悪い印象を与えてしま って、仕事をもらえなかったら」という風に。
石川: 自分がやりたいことをやっているだけですし、結果は後でついてくるものです。ある時にたまたまついてこなかったら、仕方ないというだけです。
質問者: なるほど。
石川: 「自分はいつでもベストを尽くしている」という自負があれば、どうってことありません。不安というのは、最悪の状況を想定した上で、対処できると思った瞬間、消えます。
石川: 例えば「体調が悪い」→「相手に悪影響を与える」→「商談で失敗する」→「上司に怒られる」が、最悪の状況だとします。これは後で怒られて、自分の責務を果たせばいいだけです。取り戻せばいいのです。
質問者: つい「今体調が悪いこの瞬間」に臨場感を感じてしまうので、思考の抽象度を上げて「一ヶ月後、一年後にはいつもの体調で過ごしているのだから」と考えるようにしています。
質問者: あとは・・・(しばらく考え込んで)すみません、何を質問しようとしたのか、自分でも忘れてしまいました(笑)
石川: 今言おうとしたことを、はっきりさせた方がいいですね。
質問者: すみません。(多くの人は)体調が悪いことに起因して、ただ漠然と物事に対して恐怖を感じている。思考の抽象度を上げて考えることで、「たいしたことはない」とわかるのですね。
石川: そうです。
質問者: 今コーチがお話したことを整理したかったのです、ありがとうございます。
石川: 今質問者さんがやったのは、コーチング用語で「オートクライン」といいます。クライアントが自分で話して、初めて自分の考えが整理できるようになる。
質問者: 冷静に考えてみればみるほど、どうして病気になっただけで、あれこれ焦ってしまうのだろうと思います。
体調と仕事の結果を一緒くたにしない
石川: そうそう。人は、いろいろな問題を何かゴチャゴチャにしているのです。例えば「月曜日が憂鬱」という状態で、「電車が遅れる」とか「ちょっと悪いことがあった」だけで、「くそ、今日一日は最悪だ」となったりね。何でもゴチャゴチャにして悪い評価を与えてしまいます。逆にいい評価を与える場合もあります。
石川: 体調が悪くなったときこそ、「体調と仕事の結果は関係ない」と思えばいいです。
質問者: 確かに「月曜日が憂鬱だ」という例でも、電車が遅れたのは朝だけなのに、「今日一日」とゴチャゴチャにしてしまっていますね。昼も夜も、別なのにも関わらず。
石川: そうです、そうです。「体調はあとで休めばいい、仕事に関しては、自分は凄くできるんだから、ただやるだけだ」と思えばいいです。
質問者: よくわかりました。石川コーチ、ありがとうございました。
石川: はい、ありがとうございました。
記事をお読みいただき、ありがとうございました。
聴き手(質問者)と文章の書き起こし担当:武田悠太
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