「ゴールの抽象度をどうやって上げるのか分かりません」という時は、様々なパラレルワールドを仮定して未来を考えてみる
本日も、パーソナルコーチ石川直樹と質問者の対話形式でゴール達成のためのマインドの使い方に関するコンテンツをお届けします。
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ゴールの抽象度を上げるにはどうしたら良いか?
質問者: 今日はゴール設定についてお話を伺いたいと思います。
今、私は動物愛護の分野で抽象度が高く現状の外側にあるゴール設定をしているんですが、コーチングでは、ゴールは一つではなくできるだけたくさんの分野で設定しましょうとありますよね。
その場合、他の分野でのゴールが現状の外側におけず抽象度が低くなってしまいます。そういう場合はどのようにゴール設定を考えたらいいでしょうか。
石川: 質問者さんの動物愛護以外のゴールとは、例えばどんなものがありますか?
質問者: そうですね~。いくつかありますが、「古今東西の映画をたくさん観賞する」っていうゴールが一つありますね。
石川: 映画をたくさん観賞して、最終的にどうなりたいかっていうゴールはありますか??
質問者: えぇぇと・・・そこまで深くは考えてなかったです。
石川: 僕の場合は音楽関連についての本を今たくさん読んでいるんですが、それは「音楽が認知に与える影響を解明して新しいものを作り出したい」というゴールがあるからなんです。だから別に読書だけでなく他の自分の好きな音楽を聴いたり、気になるアーティストに興味を持って情報収集をしたりということも当てはまります。
質問者: あぁ、なるほど。まずはゴールありきでそれを達成するための方法はいろいろあって、ゴールによって得たい知識が決まってくるということですね。
石川: そうですね。単純に映画を観るという行為、知的刺激が目的っていうのもありですよ。それだったら映画だけじゃなくて色んなアートもいけると思うし、そうこうしていたら山田五郎みたいにめちゃくちゃすごいコメンテーターになるとか思い立ったりして。(笑)
「今あるゴールを達成したらどのように考えるだろうか」と仮定して考える
質問者: なるほど・・・。
自分の場合、なぜ映画をたくさん鑑賞したいかというと「映画を介して人とコミュニケーションをとれるようになって、スムーズに会話ができるようになりたい」っていう感じかなぁ・・・。
石川: 現に質問者さんは、動物愛護に関する情報収集をたくさん行っていると思うんですけど、それについてはかなり会話の対応ができるんじゃないですか?それが映画じゃなきゃいけない理由ってあるんですか?
質問者: いや、そういうわけでもないです・・・。ただ単に映画が好きっていうだけなのかもしれないです。
石川: だとしたら、それとこれとは分けて考えた方がいいですよね。
例えば、映画のコメンテーターになるとか、評論家になるとか、ってなったときのことを想像したらどういう気持ちになりますか?
質問者: いや、そこまではなりたいとは思いませんね(笑)
石川: でもコメンテーターや評論家レベルになったら会話には困りませんよ。
質問者: 確かにそうですけど。でも違和感がありますね・・・。
石川: こういう風に、「その先に何があるんだろう?」とか「本来ありたい状態っていうのはどんなんだろう?」とか「なぜ○○がやりたいんだろう?」っていうのをありったけ考えたときに、今の例だと違和感があったじゃないですか?
そうやって、「仮にコメンテーターとして活動していたら楽しいか?」とパラレルワールドをひとつずつ仮定した考えたときに、いやこれは違うと。そういう風にゴールを考えていくといいですよ。
質問者: あぁ。なるほど。分かりやすいですね。
小さな行動目標の裏には大きな理想の状態が隠れているかも
石川: 「映画をたくさん観る」って日々の行動目標ですよね。その行動目標の動機の大元には潜在的にどんな理想の状態があるのかをどんどん仮定して考えていって、違和感を感じたり矛盾が起きたらまたどんどん新たに仮定していって・・・というのを繰り返していく。
すると、抽象度がどんどん上がったり、やりたい純度が上がってりしていって現状の外の本当にやりたいこと、達成したいゴールを発見できますよ。それを色んな分野でやるといいですね。だんだん分野間で繋がったり、一貫した感覚みたいなのが見えてきたりもします。
質問者: ○○をしてその先どうなりたいのか??という事を常に考えるといいということですね。
分かりました。ゴール設定をするときは常にそのことを意識してやっていきます。
どうもありがとうございました。
聞き手(質問者)と文章の書きおこし担当:Shin