Oct 26, 2015
【part2】「資産構築」はお金だけじゃない!10年後に差が出るwant to資産構築術
知識に投資しないことによる機会損失
質問者: 前回のお話で、資産形成をしていこうと思ったときに、知識を得ることも資産、というお話をしていただいたのですが、今の時点で「それがどういう風に収益になるかわからない。でも資産になることには間違いない」というようなことにも、どんどん投資していいんでしょうか。
質問者: 例えば、本もどんどん読みたいし、その本の内容も実践していきたいんですけど、それがどう収益になるかとかは、全然分からないけれど、という感じです。
石川: なるほど。でもそもそも、不動産投資、事業投資などの投資も、数値化できるか否かで違うだけで、本当に収益になるかどうかっていうのは、やってみないと分からないよね。
そういう知識って、自分の無意識の中で、すごく役立っているかもしれない。本を読んで専門知識をどんどん獲得していって、例えば起業をする。でもその本を読んでなかったら、起業をする発想もなかったかもしれない。
石川: だとしたら、その本に時間やお金を投資をしないってことは、ものすごい機会損失。だから考えようによって違うんだよね。自分がこれは役に立っていると思えば、めちゃくちゃ役に立つわけだ。それで自分で獲得した知識を元手に、「もっとこの分野を極めよう」というふうに増資していく。
投資するなら、ゴールに合致した知識を
石川: 例えば、分子生物学をめちゃくちゃ勉強して、知識を獲得して、それで新しい細胞や、新しいDNA、RNAの機能を発見・発明したとする。そしたら、めちゃくちゃすごいビジネスチャンスに繋がるかもしれない。
でも、これは役に立つだろうとか、これがお金になるだろうとか、そういう動機だったら、効果がないんじゃないかなと思うけどね。つまり自分のゴールに合致していないと生産性が落ちてしまう。
石川: まあでも、知識は基本的には、自分の可能性を広げるものだから、少なくとも損はしないよ。知識獲得は一番損をしない投資。で、期待できる効果や可能性もものすごく大きくて、計り知れない投資。ただ時間は限られているから、どんな知識を獲得していくか選ぶ必要はあるっていうだけで。
今、何か、迷ってるの?
質問者: はい。好きな著者がいて、結構その人の本を持っているんですけど、さらにその人の書くペースがすごくて、どんどん出すしで読みたいんですけど…
石川: でもこんなに買っていいのかな、みたいな?
質問者: はい。金銭的なリターンがすぐにあるわけではないから、その分(自分でやっている事業の)仕入れに資金を回したほうがいいんじゃないか、とも思って。
石川: それは要はバランスだね。もう既にお金がたんまりあったら、そりゃあ買うに越したことはないし、絶対買っちゃうでしょ?
質問者: はい(笑)
数あるゴールバランスの中で、ポートフォリオを組む
石川: うん。だから、そういうこと(バランス)だね。例えば普通にサラリーマンとして働いていれば給料は毎月定額入ってくる。だから生活をその一定金額の範囲内で収めようとする。
それで、「ちょっと今月は旅行とか飲みとか無理かな~」って、無意識にあきらめちゃう。優先順位を自分の中で決める必要があるよね。誰しも、お金があったとしても、それを消費できる時間は平等にしかないから。限られた時間の中での生産性を高めていくことはできるけど。
質問者: そうですね。そのバランスっていうことを考えるのが大事ですね。
石川: そうだね。「あれもやりたいしこれもやりたいし、どうしよう。本も読みたいけど、仕事もせなあかんし、仕入れもせなあかんし…」と迷っている感じだね。
本を読んでていろんな知識を獲得して、そこから広がることがあるかもしれない。だけど、読書だけをしてたら、生活費が枯渇するかもしれない。(笑)だから、バランスだよね。
石川: そのバランスは、ゴールの優先順位で決まる。趣味、仕事、人間関係、家族、健康、精神面、老後、社会貢献…などなど、ゴールは複数設定する必要があることは以前言ったけれど、そのゴールバランスの中で何に時間をどれくらい割くかという優先順位を先に決める必要がある。
もちろん、「今日は1日仕事だけをやって、明日は存分に本を読もう」というように日々変わってよい。ポートフォリオを自分で組んでいくと迷いが無くなるよ。
質問者: 確かにそうですね。ゴールバランスを見直して、優先順位やポートフォリオを決めてみようかと思います。ありがとうございます。
聴き手(質問者)と文章の書き起こし担当: yoshida
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
関連記事