直感とはwant toなのか?直感に従って行動するのが良い理由
直感で浮かぶことは「やりたいこと」?
質問者: 直感に従って行動すると良いというのはよく聞くのですが、なぜ良いのか理由が知りたいのですが、教えていただけますか?
石川: そうですね。それが純粋にやりたいことである可能性が高い、つまり「want to」 の純度が高い場合が多いといえると思います。ただ、感覚的にパッと思い浮かぶことは過去に経験したことや知っていることしか浮かびませんよね?
今、知らないやりたいことは浮かびようがない。なので、(直感で思い浮かぶやりたいこと)それが全てではありません。
石川: また、タバコ依存症の人が直感で「吸いたい」と思うのは、タバコを吸った時の快感などが無意識に染み付いたという過去の経験があったからです。まあ、成分的な理由もあるでしょうが…
石川: ですので、直感が全てではありませんが、トライアスロンをやろうと思ったのは直感ですか?
(質問者は最近、泳げないのにトライアスロンにチャレンジすることにしました)
質問者: 直感かどうかわからないのですが、「トライアスロンにチャレンジしましょう」というお知らせを見た時に「なんか気になった」という感じです。興味が無かったらそういうお知らせを見てもスルーしますよね?ちょっと前まではトライアスロンする人の気がしれないと思っていましたから(笑)
石川: やってみようと閃いた感じでしょうか?
質問者: トライアスロンしたら泳げるようになるだろうという打算的なところがあります。エントリーしなければ、泳げるよう動き出さないと思うので。
石川: 自分を追い込んでいこうという気持ちですね。トライアスロンには今まで興味なかったけど、「泳ぎたい」という過去思ったことがあって、トライアスロンという情報をキャッチし、「やってみよう」という思考回路になったのですね。
質問者: 泳ぐならずっとやってみたいと思っていたサーフィンにトライするのでも良いはずなのに、なぜトライアスロンに魅かれたのか気になっています。
石川: 「直感」は無意識の膨大なプロセス(経験があったとか思っていたとか)を一瞬にして仕上げるのでwant toの純度が高い可能性があります。つまり、have to(「~しなければならない」と思ってすること)ではないという点では良いです。
ただ、繰り返しになりますが、言わばお酒とかタバコを吸いたいというのも同じなので、直感が全てではありません。
ライフスタイルのゴールも大切
質問者: お酒が好きでつい飲んでしまいます。飲むことは悪いと思いませんが、寝てしまって作業効率が落ちるので、飲まない方がいいと思うのについ飲んでしまうのをどうにかしたいと思っています。楽しいからいいかな?とも思いますが。
石川: 楽しいならいいんじゃないですか?(笑)
例えばグルメのゴールがある人で、例えば世界中の星つきのお店の料理を食べて情報発信したいというゴールがある。そういうことに興味無い人にとってはグルメのゴールはなくてよい。
ゴールは分野ごとにバランス良く複数設定する必要がありますが、選ぶゴールの分野は人それぞれ違っていいのです。人生一度きりなので、お酒で癒される時間が好きなら、それはライフスタイルのゴールだから大切にしたらいい。
石川: 僕も戦後から続くコテコテの大衆居酒屋の雰囲気とか好きなので、そういう居酒屋に行く時は、ビール、日本酒を楽しんでいます。(笑)
質問者: コーチはお酒飲んではいけないと聞いたので、コーチになるとお酒が飲めなくなると思っていました。
誰かの言うことに無条件で従うのは奴隷と同じ、何事も自己責任で判断する。
石川: それは誰から聞いたんですか?(笑)確かにお酒を飲めばIQが下がりますが、それは自己責任の範囲内です。誰かが「コーチはお酒を飲んではダメ」といってもそれに無条件に迎合しなくていい。何も考えずただ言われたことを守るということはその人の奴隷になっているということです。
質問者: コーチとして24時間クライアントのことを考える必要があるとすれば、お酒を飲んで思考回路が働かなくなるのは良くないのだと思っていました。
石川: コーチだってコーチングだけをやっているわけではありません。それにコーチだからこそ趣味やライフスタイルを大切にして幸せになっていく。それがコーチたる所以ですし、人それぞれ違っていい。コーヒーが好きか紅茶が好きかの違いのようなものです。
石川: お酒を飲んで頭がボーっとするなら、それを承知した上で自己責任で愉しんで迷惑を掛けなければいいのではないでしょうか。
質問者: お酒を飲んじゃダメなんだと無条件で思っていたので、それを聞いて安心しました。
聴き手(質問者)と文章の書き起こし担当: 宮野明子
本日もお読みいただき、ありがとうございました。こちらの無料動画講座では「ゴール設定の2つの条件と2つの注意点」についても解説しています。