ネガティブな言葉(セルフトーク)ばかり発するクセを直すために必要な未来への働きかけ
セルフトークは意識に上げることでコントロールできる
質問者: 石川コーチ(以下より『石川』と表記)、こんにちは。
石川: どうもこんにちは。
質問者: 最近になって、自分で気がついたことがあります。
石川: なんですか?
質問者: セルフトーク(普段、脳内で発している言葉のこと)に関してなのですが、マイナスの(意味の)セルフトークをけっこうしているな、と思いまして。
石川: そうなのですか。
質問者: 自分のこれからのことについて、不安だったり、状況が変わらないのではと思ってしまったり。ふとしたときに、「ダメなんじゃないか」「出来ないんじゃないか」となってしまいます。けっこう長い時間(マイナスのセルフトークを)していることもあります。
質問者: 最近ようやく、(セルフトークを)自覚するようになりました。
石川: いいですね、そうやってセルフトークを意識に上げるのはいいことです。それ(マイナスのセルフトークをしていること)さえも気づかない人もいますから。
質問者: ああ、なるほど。
石川: 意識に上げることが出来ているので、コントロールできます。逆に、意識に上がらないもの、無意識はコントロールできませんから。
セルフトークを変えたければ、まず未来の評価を変える
質問者: よくコーチングで、何の根拠もなくても、「幸せ」「楽しい」「自分って凄い」等のセルフトークをしていってOKだという風にありますね。
石川: はい。
質問者: なかなか思い切って、(上記のようなプラスのセルフトークに)踏み切れない人っていると思うのです。
石川: ほうほう。
質問者: どうしても楽しいことに、根拠を求めがちだと思います。根拠がなくても、どんどん、自分で(プラスの)セルフトークをしていっていいのでしょうか?
石川: なるほど。最近、ネガティブなセルフトークが多いからダメだと感じている。それでちゃんと、「楽しいセルフトークをしたい」と思う。無理やり自分に、楽しいセルフトークを語りかけていっていいのか、と。
質問者: そうです、そうです。
石川: なるほど。自分が今、ゴールを達成できない(と思い込んでいる)。自分の未来が不安だからこそ、今が不安になるのです。
ゴール、つまり今自分の想像する未来が、とても理想的で「これはできるんじゃないか」という感じになっているとき。つまり未来にゴールを達成しているという確信があるときは、今の感情も凄く幸せでワクワクしています。今現在、ゴールを達成しているわけではないのにです。
質問者: はい。
石川: 今この瞬間に想像しているものが、ポジティブなものか、ネガティブなものか。それによって、今の感情も左右されてしまいます。
石川: ですから、今のその(自分の)感情を、「セルフトークでどうにかしよう」というよりも、「未来をポジティブ、ネガティブに評価する」というその評価を変えていった方が、早いです。
質問者: はい、確かにそうですね。
現在の悩み・不安は未来に働きかけることで解決する
石川: その(未来に対する)評価がポジティブになれば、今の感情とかいろいろなものの、今の評価もポジティブになります。なぜなら、時間は未来から過去に流れるからです。ですから、まず先に未来に働きかけるということです。
質問者: なるほど、目指す未来が楽しいから、今も楽しい、と。
石川: そうそう。だから、今不安だというのは、未来が不安だからですね。
質問者: そうです(苦笑)
石川: それで「未来が不安だ」というのは、未来の評価を自分でネガティブなものにしている、ということです。それをポジティブに変えればいい。
質問者: そうか、これは趣味に例えても同じ事が言えますね!例えば趣味で何かをするのが、楽しみで楽しみで仕方がない、というとき。私の場合は、「これから公開される映画の予告編を観る」や「どうしてもプレイしたいゲームの発売日が発表された」ときです。
石川: うんうん。
質問者: それが楽しくて仕方ないのは、「それら(映画やゲーム)を(未来に)観たりプレイしたりして、楽しむ自分」を想像しているからですね。「早く観たい!早くプレイしたい!まだかな、まだかな?」ということですよね(笑)
石川: そうそう、そうです(笑)ちょっと話が逸れますが、私昨日、もの凄く観たい映画があったんですよ。それを目的に町に出ました。(映画館に)行ったら、時間を間違えてしまって・・・凡ミスです(笑)
質問者: 私も経験ありますよ(笑)
石川: その映画は公開があと3日で終わってしまうものなので、私はもう観に行けません。
質問者: もう観に行く時間がとれないのですね。
石川: そうそう(笑)
石川: それで、そうなったとき・・・時間を間違えたと気づいた瞬間、「うわー!マジかよ、(その映画を)もう観れないじゃん」「めちゃくちゃショック」と思いました。
質問者: はい。
石川: もう呆然としそうになったんです。でも、仕方のないことですから、未来へ働きかけて、書き換えることにしました。「この映画がDVDになったら、すぐに買って家で、部屋を暗くしてガチで観よう」と思って。その(そう思った)瞬間、(ショックな)感情は和らぎました。
質問者: 石川コーチとよく似た経験を、私も最近しました。「この映画面白そう!」と思って公開日を調べたら、公開終了日を過ぎていまして。
石川: よくありますよね(笑)
質問者: 「もう公開終わってるの、うっそー!?」と思いました。もの凄く落ち込みました。でもその後、石川コーチがやったのと同じように「さて、この映画のBlu-rayの発売日はいつかな」となって(笑)
石川: そう、(未来への働きかけは)それと同じなんです。
質問者: 映画の公開が終わってしまったのを知って10分くらい、「あぁぁ、終わってしまった」と落ち込んでいたのです。しかしその後冷静に「Blu-rayの発売日は・・・」と調べていました(笑)
石川: そうそう(笑)だから、未来に働きかけないと、逆に今の評価というのは変わりません。
質問者: 確かに、それなら「過去(がどうだったか)は関係がない」というのもわかりやすいです。
石川: だから、「好きな映画(好きな趣味)を観そこ(やりそこ)なったときのマインドの使い方」といっしょですね、あらゆる悩み(への対処の仕方)というのは(笑)
質問者: なるほど、私にはもの凄くわかりやすい話です!
「やりたいことをやっているとき」のマインドの使い方をどんどん応用する
質問者: それに、自分が凄く観たい映画とかだと、他人の評価もあまり気になりません。
石川: というと?
質問者: (これから)観たい映画を観ようと思ってワクワクしているときは、「その映画やそれを観ようとしている自分に対しての」他人からの評価も、あまり気になりません。
石川: そうそう(笑)だから、逆に言えば自分の好きなことややりたいことをやっているときというのは、もの凄くマインドの使い方がうまく、理想的にできているものなんです。それをどんどん、応用していくといいですね。
質問者: なるほど、だからコーチングにおいて、「やりたいことだけをやりなさい」と言われているのですね。疑問がとけました。
石川: そういうことです。
質問者: 石川コーチ、今回もお話ありがとうございました。
石川: はい、ありがとうございました。
話の聴き手、並びに文章の書き起こし担当:武田悠太
記事をお読みいただき、ありがとうございました。