Dec 17, 2014

一流科学者から学ぶ、時間の使い方に対する捉え方

一流科学者から学ぶ、時間の使い方に対する捉え方

本日も、パーソナルコーチ石川直樹ゴール達成のためのマインドの使い方に関するコンテンツをお届けします。

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何に時間をかけるか?

1987年ノーベル生理学賞を受賞した利根川進は、科学者の研究テーマの選び方について

「一人の科学者の一生の研究時間なんてごく限られている。 研究テーマなんてごまんとある。 ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでたら、 本当に大切なことをやるひまがないうちに一生が終ってしまうんですよ。だから、自分はこれが本当に重要なことだと思う、 これなら一生続けても悔いはないと思うことが見つかるまで、 研究をはじめるなといってるんです。科学者にとって一番大切なのは、何をやるかです。

人生にとってもっとも大切なのは、
重要なこと意外は、切り捨てること。

プライオリティ(優先順位)の決め方をあやまると、
限りある時間と労力を無駄にすることになる。」

と言っています。

 

1959年にMIT人工知能研究所を創設し、初期の人工知能研究所を行い人工知能の父と呼ばれるマーヴィン・ミンスキーも、ロボット工学について以下のように語っています。
「サッカーが出来るロボットは作れても、福島の原発で作業してくれるロボットは作れていない。
 
それは30年前のスリーマイル島での原発事故と何ら変わっていない。
あのときもリモコンで操作できるロボットは作れたはずだ。
 
つまりロボット工学のエンターテイメント化が人工知能分野の進化を止めている。
 
さらに言えば、研究テーマの選択を大きく誤ったために、過去30年が失われてしまったんです。」
(吉成真由美編著『知の逆転』より、引用&要約)

 

科学者にとって、研究テーマの選定はなぜそれほど重要なのでしょう?
それは、”自分の限りある生命時間を何にかけるか”を決めることだからです。

 

人間とチンパンジーは1.6%しか遺伝子が違わないそうですが、
チンパンジーに死の概念はありません。
しかし、人間にはあります。
人間は、時間が有限であることを抗えない事実として認識しています。
だからこそ、限りある生命時間を何に遣うかは誰にとっても重要なことなのです。

「よく生きる」とは

ソクラテスは、
「最も尊重せねばならぬのは、生くることにあらず、よく生くることなり」
と言いました。

 

チンパンジーと違い、人間には死の概念があるからこそ「いかに生きるか」に拘り、人生に意味を求めます。
「いかに生きるか」
これをご覧になっているあなたも考えたことがあるでしょう。
今まさに孤軍奮闘の真っ只中かもしれせんね。

 

「いかに生きるか」は、
「限りある生命時間をどう遣うか」
と言い換えることもできます。
しかし、死の概念を知っている人間でさえ、日々を漫然と過ごし、時間を持て余している人、不本意に時間を遣ってしまっている人が大勢いることも事実です。
財布の中にあるお金はきちんと考えて遣うのに、
限りある生命時間に対してはなぜそうしないのでしょう?

 

お金は、稼ごうと思えば意外と簡単に稼げます。
時間は、効率的に遣うことはできても、”稼ぐ”ことはできません。
限りある生命時間を遣うことは、お金以上にシビアになる必要があるのです。
時間をお金のように遣うことが大切なのです。

無意識に設定してしまう「限界」が時間が足りない状況を生む

といっても、ゴールさえあれば時間の使い方にとてもシビアになっていくものです。
あなたは今、ゴールを達成した未来から逆算した今あるべき姿に満たなかったら、慌てて追いつこうとしますよね。
一方、サラリーマンで長時間雇用されている方は、常に「時間が足りない!」と嘆いているのではないでしょうか。
長時間雇用されている状況はある意味仕方がないと言えるかもしれませんが、それも本人が下した選択の結果です。
何かを成し遂げたいのに時間が足りないからムリだ、というのは理由になりません。

 

長時間拘束されることが不本意であれば、時間を自由に遣える状況を作り出していかなければなりません。
それでも動けないのは、
「自由に時間を遣える状況を作り出すなんて、自分にはムリだ」と無意識の内に限界を設定しているからです。
 
何の制約もなかったらやりたいことは、どんどん出てきますし、気兼ねなく行動できます。
限界というのは多くが根拠のないものが多く、幻想です。
限界や制約まみれで窮屈に過ごすよりも、
限界を取っ払ってしまえば、どんどんやりたいことが出てくるのですから、限界や制約は最初から無い方が良いですよね。

ノイズを減らして、時間の遣い方をHiFiに!

ゴールに合致しないことは、ノイズ=雑音 です。

 

音響工学の世界では、高忠実度再生のことをHiFi(=High Fidelity)と言います。
HiFiであるための基準のひとつとしてS/N比があります。
S/N比とは信号(signal) と雑音(noise)の比率のことで、大きいほどノイズが少ないことを示し、HiFiであるとされます。

 

あなたの時間の使い方、ノイズの方が多くなっていませんか?
あるとしたら、出来るだけノイズを減らして、HiFiな時間の使い方を目指しましょう。

 

ここで言うノイズとはゴールに合致しないことです。
あなたが今やっていることがノイズであるかどうかは、あなたのゴールが決めます。
あなたの決めたゴールが、今の、これからのあなたの”生命時間”の使い方を決めるのです。

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