Dec 3, 2014
「自分がわからない」と感じたあなたに知っておいて欲しい自我の正体とシンプルな解決策
本日も、パーソナルコーチ石川直樹がゴール達成のためのマインドの使い方に関するコンテンツをお届けします。
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「自分がわからない」はある意味当然
よく「自分とは何か分からない」「自分探しが必要だ」などと言われますが、
そもそも自我とは、宇宙の全情報を本人の重要度で並び替えた関数であると言えます。
網の目状に広がっていて、それはダイナミックに変化します。
ですからヒトは、本人の重要度の低いものや、知らないものは認識出来ません。
あなたは今、スマホや携帯電話、PCの画面を見ていますが、立っている足にかかっている圧力や、座っているお尻にかかっている圧力をわざわざ認識していません。
あなたは今お腹が空いていたら、すれ違う人の身なりよりも通りかかったイタリアンレストランから漂う美味しそうな香りを優先的に認識するかもしれません。
このように、その時々の重要度でも脳の認識は人それぞれ違いますが、
そもそも視神経が処理する時間も鑑みれば、対象(光)が目に映ってから認識できるまで30ミリ秒はかかると言われています。
つまり、少なくとも視覚から入る情報は、”完全なリアル”に比べて常に30ミリ秒の遅延が起きているということです。
重要度や、神経系のボトルネックなどの理由から、脳は完全なリアルを認識出来ません。
さらに、重要度は人それぞれ違いますから人それぞれ認識している世界が違うと言えます。
ひとり一宇宙ということです。
ですから、「自分がわからない」という人は本人の人生の中での重要度が明確でない場合が多いです。
重要度も不明確なのに、自分の自我に広がる網の目を認識できませんというのはある意味当然なのです。
幻覚さえ自分で創り出している
ひとり一宇宙ということは、錯覚、誤知覚、幻覚とは、その程度の差に過ぎないと言っても過言でありません。
最近読んでとても興味深かった本で、
『見てしまう人びと:幻覚の脳科学』 (オリヴァー・サックス 著,2014年)
があります。
この本は、部屋の中を漂う青いハンカチや部屋の真ん中の巨大なクモ、あるいは身長15センチの小人、同じ服装で同じ動作をする人々の長い列、、などの実際にあった様々な幻覚現象を紹介するとともに、オカルトでもなく誰にでも起こりうる単なる現象であるということを臨場感高く伝えています。
幻覚の原因は、薬物であったり、例えば失明した人で、失明という感覚遮断によって脳が無理やり視覚情報を補うことであったりいくつかあります。
他にも、錯覚や誤知覚など、幻覚までにはいかないまでも脳は現実でない世界を見てしまうという不思議があります。
錯覚、誤知覚、幻覚とありますが、その本質は、人は完全なリアルを見ることは出来ないということです。
ところで最近ですが、幻覚作用で有名なマジックマッシュルームというキノコがありますが、それに含まれる
サイロシビンがセロトニン分泌を活性化することが報告されたという記事がありました。
2014.11.29付 The New York Timesより
”Can Mushrooms Treat Depression?”
和訳、概略を以下に掲載します。
「サイロシビンは医療効能で見直されてきている。普段の脳とサイロシビンによって操られているMRI画像を比較したものを学術論文は公にした。サイロシビンは普段の脳機能とは異なり、大脳皮質(集中をする大事な役割をする部分)と結びついていた。研究者はより具体的な脳機能を司ると予測した。サイロシビンの影響下では医療効能として、鬱的精神疾患の治療法として役立つのではないかと考えられる。なぜなら、脳の機能に備わっている、ネガティブな情報を記憶する、または再構築するというひきがねを壊せるからだ。サイロシビンはセロトニンを分泌させ、より多くのセロトニンを脳の中で受け取るとされる。今まで、ドラックは禁止されてきたが、精神疾患の患者治療として医学的効能を見直されてきていた。多くの研究者がサイロシビンはポジティブな思考ではなく、ネガティブな思考を思い起こすことに作用すると考えている。これにより、PTSDやガン治療患者に役立つ。またマジックマッシュルームは病んでいない人にも良い影響を与える。全てが鮮やかに感じられ、外に出るとなお、新鮮に感じられる。効能を冷ますためにお風呂に入ったが、その際も素晴らしい解放感が感じられ、未だに感じられる。サイロシビンは多くのアメリカ人(人々)に大きなインパクトを与えることができる。変わるために必要なこと。ただし、これは必ず研究者、医療従事者の規則を守ること。人を助けるためのものではなく、人の心をひらくためのものである。」
ひとり一宇宙だからこそ、自分でコントロールする
サイロシビンの抗鬱効果は以前から言われていたようですが、薬物などに頼らずとも、セロトニンを意図的に出すことは可能です。
妄想して、好きな幻覚を自分で見ればいいからです。
自分が見る世界は、全て自分で作り出しています。
どんな世界を見るかは、自由です。
では、どうするか。
重要度を変えてやればいいのです。
重要度は自分で変えられます。
簡単です。好きなゴールを設定してエフィカシーを上げるだけです。
たとえ今、目の前の課題のプレッシャーに押し潰されそうになったり、将来の漠然とした不安や、健康上の悩み、人間関係での悩みなどあったとしても、
ゴール設定をして、悩みや苦しみの重要度を相対的に下げてやればそれらは見えなくなります。
ひとり一宇宙。
それはゴール設定によって自由に創り出せる。
これさえ分かればいろいろ楽になりませんか?
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