言うことがコロコロ変わる上司に翻弄され、ほとほとイヤになった時は?不条理を克服するマインドの使い方
上司の指示が変わることはよくあること
質問者: 上司の言うことがコロコロ変わって、それに翻弄されるのがしんどいのですが、どう対応したらいいでしょうか?
石川: 具体的にはどのように言うことが変わるのでしょうか?
質問者: 例えば資料作成の指示の際に「フォーマットは拘らないので好きなように作成して良い」と言った直後に「やっぱりフォーマットは統一しよう」と言いだしたり、Aという方法でやってほしいと指示していたのに、しばらく時間が経つとBという方法でやるべきだというように言うことが変わります。
石川: 何か意図あっての変更では無いのですか?
質問者: 意図があったりメリットがあることでの変更であれば納得出来るのですが、その時良いと思ったことを思いつきで話されているようで、「さきほどこうおっしゃられましたが」と言っても「そんなことは言ってない!」と言って自分の言っていることが変わっていることもわかってもらえないのです。
石川: そのように言うことが変わることは頻繁に起こるのでしょうか?
質問者: 私自身はこれまであまり被害にあっていなかったのですが、しょっちゅう言うことが変わるので、部内・部外変わらず沢山の方が困られています。
石川: その上司の方は「わざと」そうされているのでしょうか?
質問者: 「わざと」だったら最悪ですね(笑)。先ほどもお伝えしたようにその時良いと思ったことを思いつきで発言されているだけなのだと思います。上司のくせに何の意図なく思いつきで発言されることに腹が立ちますし、何を言いたいのかわからずとても困ります。
せめてご自分が言っていることが変わっていて、それで困っている人がいるということがわかればいいのですが、そこをわかってもらえないので平行線です。
書かれる文章はちゃんとしているので、思いつきでなく、ちゃんと考えて発言してもらえればこんなことは起こらないと思うのですが…
石川: 質問者さんは自分の部下が何か訴えてきた時に、相手が言いたいことが手に取るようにわかりますよね?
質問者: そうですね。だいたいわかりますね。
相手の抽象度の上をいくことで見えるものがある
石川: 上司に対しても相手の抽象度の上をいくことです。抽象度が低いとカオスですが、1つ上に上がると俯瞰的に見えるようになります。
質問者: 確かに上司と同じレベルで、「この人は何を言いたいんだろう?」と考えていました。上司の方が立場的には上だから、上司が上から見て指示を出すべきと思っていましたが、逆にこちらが抽象度を上げることで、上司の言いたいことが俯瞰できるように見えてくるものがありそうですね。やってみます。
質問者: 手に取るようにわかるといえば、先日出会った男性に「俺のこと好きになったでしょ?」「また会いたくなったでしょ?」と言われ、今まで出会ったことのないタイプなので、相手が何を考えているかわからないのですが(笑)
石川: 相手の言うことが手に取るようにわかるのは、これまで自分が経験してきたことだからというのもあります。部下の言いたいことがわかるのも、今まで経験してきたことだから。経験したことのないことはわかりません。これも相手の抽象度の上をいくことで、カバーできます。
自分の無いものを持った人と付き合うとスコトーマが外れる
質問者: 相手の抽象度の上をいくことですね。わかりました。それにしても私とタイプが違うので、自信満々に「また会いたくなったでしょ?」とか言われると腹が立ちます!
石川: いいですね。(笑)
質問者: いいんですか??
石川: 自分に無いものを持った人と付き合うとスコトーマが外れますよ。
質問者: スコトーマを外すために付き合うんですか?
石川: そうではありませんが(笑)
質問者: 腹が立つのに気になる。相手の手の内に丸め込まれたようで腹が立ちますが、抽象度を上げてコントロールされないよう、逆に私がコントロールする!ぐらいの気持ちで対応してみます。
石川: はい、やってみてください!
本日もお読みいただきありがとうございました!
聴き手(質問者)と文章の書き起こし担当: 宮野明子